満潮(1)

提督「お、おい、荒潮!?」満潮「この手錠は何のつもりよ!?」

1: ◆A.TP2bRHK6 2014/09/06(土) 03:49:28.55 ID:v0uVnSdNO

荒潮「うふふ、それはねぇ……素直になれない満潮ちゃんを素直にするための道具よー♪」

満潮「な、何言ってんのよ、荒潮!? バカなこと言ってないで、早く外して」

提督「よくわからんが、満潮の言うとおり早く外してくれ」

荒潮「だーめ♪ それは、明日の朝まで外すつもりなんてないから、二人にはそのまま丸一日過ごしてもらうわ」

満潮「なっ!?」

提督「ちょっ!?」

荒潮「ちなみにぃ……勝手に外したら、きつーいお仕置きが待ってるわよぉ? ……それじゃ、私は遠征に行ってくるから、外さないようにねぇ?」

ガチャッ

満潮「あっ、待ちなさい、あらし――きゃあ!?」

提督「うわっ!? ……いてて、手錠がかかってるんだから、いきなり動くのはやめてくれ」

満潮「っ、悪かったわね……それより、早くどいてくれない? 邪魔なんだけど」

提督「あ、す、すまん」

満潮「……はぁ、なんで私がこんな目に」

提督「……それより、コレどうするよ? なんとかして外したほうがいいよな」

満潮「ええ、そうね。このままじゃ出撃どころか普通に過ごすことすらできないわ」

提督「そうだ、お前の艤装でどうにかならないか? 例えば主砲でこの手錠を壊すとか」

満潮「……あのね、私たちの艤装はこんな見た目でも、れっきとした本物なのよ? たしかに、主砲を使えばこんな手錠くらい簡単に壊せるでしょうけど、そんなことをすれば、私ならともかく普通の人間である司令官なら、手錠どころか身体ごと吹き飛ぶと思うわよ」

提督「マジか……それじゃあ、工廠あたりでコレをどうにかするための道具を探しにいかないか?」

満潮「まあ、それが堅実でしょうね。さっそく行きましょう」

……
…………

工廠妖精「ごめんなさい、荒潮さんから二人には何も渡さないようにって言われてるんです。だから、ここはどうかお引き取りください」

提督「……まさか、ここにまで手をまわしていたとは」

満潮「どうやら本気でコレを外させる気がないようね」

工廠妖精「あ、それとお二人が来た場合に伝言も頼まれていたのですが……」

提督「ん、なんだ?」

工廠妖精「『手錠を外そうだなんて考えちゃ駄目よ? 一時的に外して、私がいるときだけつけようとしても、ちゃんと二人のための監視役をつけているから全部バレバレよ。それとも、そんなに私のお仕置きがされたいのかしら? うふふ』……だ、そうです」

提督「……なあ、満潮。荒潮のお仕置きってどんな感じなんだ?」

満潮「荒潮のお仕置き……そういえば……っ!?」ブルッ

提督「お、おい、どうした? いきなり震えだして……顔も真っ青だぞ?」

満潮「わ、わからないわ……前にも荒潮にお仕置きされたような気がするんだけど、思い出そうとすると……ひっ!?」ガクガクブルブル

提督「だ、大丈夫か? ……よくわからんが、とりあえずは外さないほうがよさそうだな」

満潮「そ、そうね。やっぱり外すのは諦めたほうがいい気がするわ」

工廠妖精「荒潮さん……お仕置き……うっ、頭が……と、とにかく、道具をお貸しすることはできないので、お引き取りください」

提督「ああ、そうする……とりあえず、執務室にもどって仕事をしてみるか」

……
…………




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時雨「いい雨だね」満潮「何処がよ!」

1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/23(月) 16:00:50.04 ID:3DwDZicV0
雨。軒先。雨宿り。昼頃。

二人は買い物の帰り。

辺りに人気は無い。


満潮「ああ、もう、服がびしょ濡れじゃない!

   買い出しになんか付き合うんじゃなかった!」

時雨「付き合わせちゃってごめんね」


普通の人は雨が嫌いみたいだ。

でも、ボクは雨が好きかな。

満潮の方を見て呟く。


時雨「いい雨だね」

満潮「何処がよ!」


今は特に。

何故なら、満潮の服が透けているから。

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あばうと

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