1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 21:31:48.38 ID:cL9VW7g/0
提督「そんな話は聞かないがな」

夕立「今夜は涼しいっぽい。」

夕立「こんな日はみんなで怖い話、しましょう?」

時雨「あれ?夕立の後ろに影が・・・」

夕立「っぽい?!」

あきつ丸「いや、自分でありますよ」

3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 21:40:46.08 ID:cL9VW7g/0
あきつ丸「陸軍ではその手の話にはこと欠かないのであります」

夕立「選り取りみどりっぽい?」

あきつ丸「はい!これは知り合いの憲兵殿に聞いた話でありますが」

4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 21:47:34.31 ID:cL9VW7g/0
憲兵「おはよう、あきつ丸」

あきつ丸「これは憲兵殿!おはようございます」

あきつ丸「『落としの神』の話で、隊内は持ち切りでありますよ」

憲兵「ああ!また自白を引き出したんだ!」

5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 21:48:51.61 ID:cL9VW7g/0
憲兵「目の前で見ていたが、容疑者の泣き叫びっぷりもすごいものだった」

あきつ丸「あれほど否認していた容疑者を一晩で!?」

憲兵「それも尋問に暴力を用いない。憲兵の鑑だ」

憲兵「ただ、奇妙な噂もあってな」キョロキョロ

6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 21:52:44.81 ID:cL9VW7g/0
憲兵「尋問を受けた容疑者の半数が、獄中で変死しているそうだ」

憲兵「もっとも目立った外傷はないから、病死として処理される」

憲兵「そこで、軍医達が好奇心に負け、こっそり検死を行った結果」


7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 21:56:43.74 ID:cL9VW7g/0
あきつ丸「遺体の内臓はズタズタになっていたのであります」

あきつ丸「まるで見えない刃物で何度も切られたかのように」

提督「やっぱ憲兵ってクソだわ」

時雨「そういえば今朝、提督に着替えを覗かれ

提督「あー!あー!次は時雨が話すのか?」

夕立「時雨のお話楽しみっぽい!」

時雨「これは僕が体験した話なんだけど」

8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:00:43.03 ID:cL9VW7g/0
夕立「敵が強すぎるっぽい!ここは一度撤退を」

時雨「夕立!危ない!」

夕立「っぽい?」

9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:04:57.09 ID:cL9VW7g/0
時雨「ん・・・僕はいったい?」

白露「なになにー?気がついたの?」

村雨「時雨、もうあんな無茶は・・・うぁあん・・・」

時雨「僕は夕立を庇って・・・夕立はどこ?」

10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:11:57.32 ID:cL9VW7g/0
白露「時雨よく聞いて、悲しいけど夕立とはもう会えないの」

村雨「でもこれからはずっと三人いっしょだよ!」

時雨「そうか、今日は静かな夜だね」

夕立「時雨、早くこっちに来るっぽい」

11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:15:51.66 ID:cL9VW7g/0
時雨「!?」

白露「時雨、ドアを開けちゃダメだよ」

村雨「夕立はもういないの」

時雨「分かってるさ、でも」

夕立「時雨とまた遊びたいっぽい・・・元気な顔が見たいっぽい」

時雨「夕立っ!」バンッ

12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:18:18.66 ID:cL9VW7g/0
時雨「ドアを開けると目の前が真っ白になって」

時雨「気付いたら夕立が覗きこんでいたんだ」

夕立「時雨が生きててホントに嬉しいっぽい」

夕立「んふっ♪これからもずっと一緒っぽい!」

あきつ丸「つかぬ事をお聞きしますが白露殿、村雨殿はいずこに?」

提督「・・・どこか遠いところさ」

13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:22:26.36 ID:cL9VW7g/0
時雨「提督の話も聞きたいな♪」

提督「え、急に言われてもな」

夕立「提督さん、話して話してー♪」

提督「これは街へ物資の調達に行った時の話なんだが」

14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:26:30.79 ID:cL9VW7g/0
提督「今日の電車はやけに混んでるな」

提督「ん?あの女学生の隣だけ空いてるじゃないか」ムフッ

提督「ほぉ~(黒靴下に白のセーラー服、悪くないな)」

提督「ちょっと失礼」ドサッ

15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:31:10.19 ID:cL9VW7g/0

あきつ丸「提督殿も好きでありますなー」

時雨「提督には失望したよ」

提督「いや、そこしか空いてなくて仕方なくだよ、仕方なく」

提督「ただ、しばらくすると隣の女学生から視線を感じてな」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:35:45.30 ID:cL9VW7g/0

提督「(何やら尋常じゃない視線を感じるんだが)」

提督「(まさか、女学生からの愛の告白!?)」

提督「(俺には夕立がいるんだがなぁHAHAHA)」チラッ

17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:42:44.31 ID:cL9VW7g/0
夕立「のっぺらぼうっぽい?」

提督「いや、女学生はこっちをニヤニヤして見ていた」

提督「ただ、黒靴下に見えたのは大量のすね毛で」

提督「そいつはセーラー服を着たおっさんだったんだ」

時雨・夕立・あきつ丸「」



18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:43:17.66 ID:cL9VW7g/0
この中のどれかは実体験です
背後に気配を感じるのでHTMLスレでお祓い受けてきます

19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 22:46:01.18 ID:zwEptkmF0
おつ

20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/30(土) 23:36:48.55 ID:L7wuavOWo
おっさんだよねーネー・・・想像したら吐きそうに・・・乙